上司との距離感が近すぎると辛いですよね。役職が上の方ですし直接伝えるのは難しいです。体格や腕力に差がある場合は恐怖感も出てきます。
今回は、できるだけ上司を刺激しないように快適なパーソルスペースを手に入れるコツをご紹介します。職場で気持ちよく働けるようにこの記事を参考にしてみてください。
上司の距離感が近い時の対処法
それとなく距離を取る
上司が近づいてきたらその分距離を取りましょう。1歩近づいてきたら1歩離れるような形です。体をのけぞらせるのでも良いでしょう。察しのいい人であれば気づいてくれるはずです。
上司と話すときは出来るだけ起立する
距離を取った時点で察して、それ以上距離を詰めるのをやめてくれればいいのですが、中にはもっとグイグイ距離を詰めてくる人もいます。
そういった人と話すときは座ったまま話すと不利です。あっという間に距離を詰められ逃げられなくなります。
そのため上司が自分の席まで歩いて来たら起立して対応し、近寄られても動きやすいようにしましょう。サッと動けますし、起立している上司に合わせて自分も起立しているだけなのでマナーも良いです。
机やラックの配置を工夫する
上司が来ても必要以上に近づいてこれないように、机の位置やラックの配置を工夫するのも良いでしょう。

オフィスによっては画像のような「キャスターがついた引き出し」のあるデスクを使っている所もあると思います。この引き出しを上司が来る方向に設置しても良いでしょう。引き出し越しに上司と話すようにすればストレスも少ないはずです。
こういった引き出しが無い場合はラックや自分のカバン、業務用書類を入れた段ボール等で代用しても良いですが、場合によってはオフィスを散らかしていると注意される事もあります。退勤時は元通りにしたり、常識的な範囲のものを配置した方が良いでしょう。
傷つけないように直接伝える
行動でさりげなく伝えても鈍感な人はいます。そういった際は直接言わないと伝わらない可能性が高いです。
トラブルになりにくい伝え方をまとめました。
- 最近、具合悪いのであまり近づきすぎない方が良いと思います。
- 流行は落ち着いたとはいえ、感染症のリスクもあるので距離を話した方が良いかもしれません。
- 距離が近すぎると、あらぬ噂を立てられることもありますのでもう少し距離を取った方がいいかと思います。
- 小じわが増えてきたのであまり近くで顔を見られたくないです。
- 実は体が弱くて、人との距離が近すぎると体調が悪くなることがあるんです。
ただ、些細なことでトラブルになりそうな上司であれば直接伝えず、第三者に協力を仰いだ方がいいでしょう。
メールで伝えてみる
直接言うのは勇気がいりますし、その場で上手く言葉にならない場合もあるかと思います。そういった場合はメールでも良いでしょう。ただ、メールが話しやすいからと言ってここぞとばかりに文句を並べるのはNG。
簡潔にさらっと伝えると、次話すときも気まずさが抑えられます。
上司とトラブルになりそうな時はどうする?
上司に距離を取ってほしい旨を伝えてスムーズに解決してくれれば良いですが、中には逆ギレしてトラブルに発展してしまうタイプの上司もいるかと思います。
上司としては部下ともっと仲良くなるために距離を詰めている事もあります。さらに年代によっては距離の近さを関係性の強さとして捉えており、それを部下が拒絶する事は「上司からの好意に対する裏切り」に感じてしまうようです。
とはいえ、上司の距離が近いことで精神的に負荷がかかっているのも事実。トラブルになりそうな上司には下記のような対応で出来るだけ穏便に済ませましょう。
- 話すときは電話やメールを中心にし、対面で話す機会を減らす
- 人事部や他の上司などに相談してみる
- パーソルスペースに関する講習や周知を会社で実施してもらう
上司のパーソナルスペースが狭いのはなぜ?
適切なパーソナルスペースとは

パーソナルスペース(Personal space)とは、他人が近づいてきても不快に感じない限界範囲を意味します。
家族や恋人、仲の良い友人であればパーソルスペースの中に入ってきても問題ありませんが、それ以外の人がパーソルスペースに入ってくると不快感を感じたり警戒心を抱いたりしてストレスになってしまいます。
パーソナルスペースが狭い上司の特徴
パーソルスペースが狭い上司にはどんな特徴があるのでしょうか?
- 身体的な接触を好む
握手や肩をさわるなどの身体的な接触でコミュニケーションを取りたがる人が多いようです。また、顔を近づけて目を合わせて話すことを重視している場合も。 - 臭いや危険などに鈍感
本来、他人に接近しすぎるのは、警戒心や緊張感を伴ったり汗や臭いなど衛生面が気になるもの。パーソルスペースが狭い人はそういった認識が鈍感な傾向があるようです。 - 会話に集中して距離感を忘れがち
距離が近い方が声も聞き取りやすく、パソコンのディスプレイも一緒に見れます。そういった会話の利便性を重視するあまり距離感を忘れてしまう事も。 - 実は自己顕示欲が強い
本人は無意識でも、自分自身の権力や支配力をアピールするためにパーソルスペースに入って存在感を示そうとしている場合もあります。 - パーソルスペースを守る習慣が無かった
同性の友人と交流する事が多い人は、人との距離感が近くても問題ない事が多いです。その分、パーソルスペースを守らないと嫌がる人がいるという認識が弱い場合があります。 - 女性や年下が好き
女性好きな方や年下の部下を可愛がりたい方は無意識のうちに距離を詰めてしまうようです。中には恋愛感情で近づこうとする事も。

物理的な距離の近さを関係性の近さとして捉えている方が多いようです。ただ、距離が近すぎるのはストレスが溜まるし困ります。
上司の距離感が近すぎる事で起きる悪影響
セクハラに発展する危険性がある
距離の近さを部下が一方的に我慢する状況は、上司と部下の関係性にゆがみが生じています。我慢することに慣れると、上司の接触がより一層積極的になったときに拒否する事が難しくなります。
距離が近い状況は間違って胸や腰に手が当たる原因にもなる事も。最初の1回なら許せるかもしれませんが許したら最後「間違えたと言えば触っていもいいんだ」と勘違いされることだってあり得ます。
緊張や警戒心で業務に支障が出る
パーソルスペース内に他人がいる状況は緊張せざる負えません。上司と業務の話をしようにも警戒心で思考力は衰えています。話もまともに聞けず、議論も上手くできず、パフォーマンスを十分に発揮でないため業務に支障が出る可能性もあります。
ストレスがたまる
突然上司が近寄ってくる状況は、上司が視界に入ってくるだけでストレスが溜まります。そして、そういった状況を改善できない職場は従業員にとって健康的な場所とは言えません。
まとめ
他人との距離が近い環境はどうしてもストレスが溜まります。しかも相手は上司ですからどうしても話さないといけませんし、注意するのも難しいです。
今回の記事ではさり気なく上司と距離を取るコツをご紹介しました。
あなたの職場環境がより良いものになりますように。