上司が優秀過ぎて自己肯定感が無くなる方は意外に多いです。上司が優秀なのは本来いい事だからこそ友人や家族にも相談しづらいですよね。
今回はそんな上司にどう向き合えばいいか、ご紹介いたします。
上司が優秀過ぎることで起きる悪影響

自己肯定感が低くなる
上司が優秀過ぎるとどうしても自己評価が低くなってしまいます。
- 上司の方が優秀だから自分が仕事をやる意味が無いと感じてしまう
- 自分の意見を出す機会が無く、上司の言う通りに仕事をするだけになりつまらない
- 人にもよるが優秀な上司ほど部下の努力を当たり前に感じ、ないがしろにしてしまう
今までは頼りにされていて自信を持っていた仕事も、まるで優秀な上司にすべて持っていかれてしまったような無力感を感じてしまうのです。自分はなにもせず、すべて上司に任せた方がいいのではないかと考えてしまいます。
話が合わない
優秀な上司ほど「これくらいは分かって当然」という態度で、情報を共有する意識に欠けていることがあります。そのため、部下側は状況を把握できない事も多くいまいち話がかみ合いません。
確かに上司は業務処理能力には長けていると言えますが、管理職としてのコミュニケーション能力が低いとも言えます。上司と部下とでは最初から持っている情報量が違うのに、さらにその格差は広がっていくので話はどんどんかみ合わなくなっていきます。
仕事のハードルが高くなる
優秀な上司ほど、自分が若手だったころのポテンシャルを部下にも求めてきます。もし部下が努力して目標を達成しても「できて当然」くらいの認識でいることも。
毎日、あくせく働いて頑張って結果を出しても大して褒められるわけではありませんが、目標を達成できなければ詰められます。そんな環境に疲れてしまう人は多いです。
やる気が無くなる
優秀な上司の元であれば仕事はスムーズに進みます。上司が優秀過ぎて、まるで自分の頑張りはあまり仕事に影響しないような気までしてきます。そうすると、無力感が高まって仕事へのモチベーションはドンドン下がります。
忙しくて大変なのも辛いですが、自分がいなくてもどうにかなる環境で過ごす、というのも心を辛くする原因になります。
上司が優秀過ぎて悩むのはあなたが仕事に真剣な証拠

普通の人であれば優秀な上司に悩むことは少ないでしょう。むしろ仕事が楽になって嬉しい、くらいの気持ちの人が多いはずです。
そんな中、優秀すぎる上司に悩むのは悪い事なのではないかと思い悩むかもしれません。でも、優秀すぎる上司に悩むのは、あなたがそれだけ仕事に真剣に取り組んでいる証拠。「自分の力で仕事ができるようになりたい」「成長したい!」という気持ちの表れです。
そんな素敵な志を持っているのに、「上司が優秀過ぎて辛い」と無力感に苛まれて辛い日々を過ごすのはもったいないかもしれません。落ち込んで辛い日々を送る必要はありません。その感情は上手く使いこなせば、キャリアアップのために勉強や努力をする原動力になります。
部下を悩ませる上司は優秀ではない可能性も

日本で優秀と言われる上司は、プレイヤーとしての能力が高いだけで管理職としての能力は低い場合もあります。上司自身が優秀であるがゆえに、部下がなぜ出来ないのか理解できず能力を引き出すことが出来ないのです。
優秀な野球選手は感覚的に良いプレイができるから人に技術を教えるのが下手、という話がありますよね。上司もそういったタイプなのかもしれません。
ですが、本来上司の仕事というのは部下が力を発揮して働ける環境を作り、チームの力で目標を達成することです。上司一人が優秀でも一人分の仕事しかできませんが、チーム全員が力を発揮できるならもっと大きなことが出来ます。
部下を置いてけぼりにして一人でガンガン進む上司は、プレイヤーとしては優秀かもしれませんが管理職としては優秀ではありません。その分、会社としての成果も限定的になってしまうでしょう。
優秀な上司への対処法・向き合い方

評価されている上司のもとで働くのが辛いと感じる時、どう対処すればいいのでしょうか。快適に働き続けるコツをご紹介します。
あまり気にせずマイペースに仕事する
大事なのは自分のベストを尽くす事。無理をして上司のペースに合わせて体調を壊したら本末転倒です。
コツコツ仕事をして、分からないことは臆せず上司に聞いてしまいましょう。真面目に前向きな姿勢で働いている人に対して「迷惑」「無能」といった感想を持つ人がいたら、その人がおかしいです。
出来ることからコツコツ、マイペースに頑張りましょう。
上司のマネをする
優秀な仕事をしなければ、と考えると具体的に何をすればいいのか分からなくなってしまいます。
日頃から上司をよく観察して、その行動をそのまま真似できないか考えてみるのがオススメです。もちろん、そのまま流用できることは少ないですが、真似できることを探すのは簡単ですし、なにより上司の思考の流れがつかめるようになります。
何か新しいことを学んでみる
ずっと仕事のことや上司のことを考えると息が詰まってしまいます。でもつい悩んじゃう…。そんな方は新しいことを学んでみるのがオススメ。仕事に役立ちそうな内容で他の社員が詳しくない内容をピックアップしてみると、あなたならではの価値が見つかるかも。仕事に役立たない内容でも好きな事ならリフレッシュに繋がりますし、今まで無かったアイデアにつながる可能性もあります。
休む時はきちんと休む
しっかり休んでリフレッシュすることも大事。真面目な人ほど休みも仕事のことを考えたり、つい悩んで眠れなかったりするかもしれません。
寝れなくても布団に入る時間は一定時間確保したり、休みの日はしっかり休んだ方が心へのダメージも抑えられます。
あえて自分よりダメな人を見てみる
自分よりちょっとダメだと思ってる人に注目してみましょう。会社には色々な人がいて、能力が少し足りなくても会社で上手くやっていける人はたくさんいます。むしろ上手い力の抜き方を知っていたり、別の能力が高かったり、他の良さが隠れていることもあります。
上司が優秀過ぎて追いつけない、と思っていてもあなたには上司にはない良さが隠れています。そういった視点で仕事のやり方を研究してみると仕事がどんどん楽しくなってきますよ。
転職する
たとえ上司が優秀だったとしても、あなたにとっては良い上司ではない事もあります。また、上司と上手くかみ合っていないのを放置する会社や周囲の環境は悪影響になることもあります。
そんな時は新しいキャリアに挑戦するのもアリです。上司や環境が変わることで、評価が180度変わり、大活躍してる人もたくさんいます。
また、転職をしなかったとしても自分の価値や求人を調べることはキャリアの役に立ちます。何となく今の会社にずっといるつもりで働くとどうしても惰性で動く部分が出てきます。目標を見つけるという意味でも転職活動はおすすめです。
まとめ

優秀すぎる上司は時に部下に悪影響を与える場合があります。もしかしたら、そんな上司は業務スキルは優秀でも管理職としては優秀ではないのかもしれません。
そういった上司のもとで働くと辛くなるのは当たり前です。それでも何とか解決したいと考えるあなたは、成長意欲があって真面目な方なのでしょう。
そのやる気は時に悔しさになって辛い気持ちの原因になるかもしれませんが、成長や躍進につながる大事な原動力です。
優秀すぎる上司に上手く対処して、あなたがイキイキできる働き方を見つけてください。
今回ご紹介した優秀すぎる上司への対処法は次のとおりです。
- あまり気にせずマイペースに仕事する
- 上司のマネをする
- 何か新しいことを学んでみる
- 休む時はきちんと休む
- あえて自分よりダメな人を見てみる
- 転職する