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WinActorでライブラリを作る方法

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RPAネコ
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テックねこです!

あなたはWinActorでオリジナルのライブラリを自作できることをご存じですか。この記事を読むと次のような事が分かります。

この記事を読むとわかる事
  1. どんなライブラリをつくれるのか
  2. ライブラリのつくり方
  3. ライブラリをつくる上での注意事項

ライブラリの基本

WinActorライブラリはVBScriptというプログラミング言語で出来ています。ですので、VBScriptを身に付ければライブラリを修正したり新規につくったりする事も可能です。VBScriptは主に以下のようなことができます。

  • webページの操作
  • フォルダやファイルの操作
  • メール送信     …etc
RPAネコ
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VBScriptが使いこなせれば、RPAでやりたいことのほとんどが出来るんだね!

ライブラリのつくり方

自作ライブラリの作成には、スクリプト実行ノードを使います。

スクリプト実行ノードを左クリックし、スクリプトタブにVBScriptコードを書くことで、ライブラリを自作することができます

RPAネコ
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ちなみにこちらは、2つの文字列を結合するライブラリです。

ウィンドウ識別名の取得方法(GetUMSWindowTitle)

ウィンドウ識別名取得を行いたい場合は、スクリプトに以下のコードを追加します。左辺の変数に取得したウィンドウ識別名が格納されます。

ieTitle = GetUMSWindowTitle(@ウィンドウ識別名@)

引数の渡し方

引数を渡したい場合は、スクリプトに以下のようなコードを追加します。左辺の変数に引数が格納されます。!!で囲んだ文字が設定タブに表示されます。

word  = !文字列!

引数入力の制限

さらに、以下のように記入すると引数に代入する値を制限できます。以下の例では、血液型はA型、B型、O型、AB型のいずれかしか設定できないようになっています。

b_type  = !血液型|A型,B型,O型,AB型!

戻り値の返し方(SetUMSVariable)

戻り値を返したい場合は、スクリプトに以下のコードを追加します。下記のコードであれば、変数resultが戻り値として返され、$$で囲んだ文字列(結果)が設定タブに表示されます。

Call SetUMSVariable($結果$,result)

!!と$$の違い

スクリプト内で文字列を!!で囲む場合と$$で囲む場合は何が違うのでしょうか。

  • !!で囲んだとき
    設定タブで値と変数のいずれかを設定できる
  • $$で囲んだとき
    設定タブで変数のみ設定できる。必ず変数を設定する必要があり、設定しないと警告メッセージが出る。
RPAネコ
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基本的に、引数は!!で囲んで、戻り値は$$で囲んでおけばOKだよ

サンプルライブラリ(文字列結合)

こちらは、2つの文字列を結合するサンプルライブラリです。

'引数の取得
word1 = !文字列1!
word2 = !文字列2!

'文字列を結合
result = word1 & word2

'戻り値
Call SetUMSVariable($結果$, result)
RPAネコ
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意外と簡単にライブラリってつくれるんだね

ライブラリ自作の勉強方法

様々な機能のライブラリをつくりたいのであればVBScriptを勉強する必要があります。RPAツールをつくれる方なら難しくないのでぜひ挑戦してみてください。

webサイトで学ぶ

VBScriptを勉強するのであれば下記のサイトがオススメです。基本的な使い方が網羅されており、分かりやすいです。

VBScriptポケットリファレンス

「もっと深堀して網羅的に知りたい!」という方には、VBScriptポケットリファレンスがオススメです。

WSHやASP、IEなど、各所で活躍するVBScriptのすべてのステートメント、オブジェクト、メソッド、プロパティ、関数、イベントを、目的別にサンプル付きで解説しています。

VBScriptポケットリファレンス 書籍説明より引用

WinActorライブラリから学ぶ

WinActorのユーザライブラリのほとんどは、スクリプトタブを見れば中身のVBScriptコードを見る事が出来ます。自分がやりたいことに近いライブラリを探して、参考にしてみると勉強になります。

参考になるユーザライブラリ
  • IE 操作(指定タグの指定テキストをクリック)
  • IE 操作(Debug 全タグ情報詳細版)

注意点

ライブラリをつくれるようになると、自由自在な処理を行うことができます。ですが以下の点に注意する必要があります。

  1. 他のRPAエンジニアがスクリプトを解読できず、メンテナンス困難になる。
  2. 既存のライブラリと自作ライブラリの違いが分からなくなる。

よっぽどのことが無ければ、ライブラリの自作や加工は避けるのが無難です。ですが、どうしてもライブラリ自作や加工が必要な場合は、他のエンジニアでもメンテナンスできるようにドキュメントを残しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ライブラリの内容や仕組みが分かるようになるとより品質の高いツールを作れるようになります。ぜひ勉強してみてください。

記事のまとめ
  1. どんなライブラリをつくれるのか
  2. ライブラリのつくり方
  3. ライブラリをつくる上での注意事項

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