
テックねこです!
RPAツールを動かしているとエラーが出てくることがしばしばあります。特にウィンドウ識別名のエラーはよく出るエラーの一つです。 出るときと出ないときがあったり、修正してもなかなか直らなかったりとなかなか手ごわいです。

エラー
ウィンドウ識別名〇〇〇に一致するウィンドウが存在しませんでした。

また、このエラーか~。
さっき直したばかりなのに何が原因なんだ…。
今回はWinActorのウィンドウ識別エラーを事前に避する方法をご紹介します。この記事の手法を一つ一つ試していけば、大半は回避できるはずです。
ウィンドウって何?
webページの画面やソフトウェアの操作画面などパソコン上に表示される画面のことです。この記事を表示している画面もそうですね。
ウィンドウ名は基本的に画面の上部に表示されています。この記事であれば、ウィンドウ名は「【RPA】WinActorでウィンドウ識別エラーが出た時の対処法」となります。画面上部のタブ部分に表示されているはずです。
ウィンドウが見つからないとなぜエラーになるの?
WinActorは処理対象の画面をウィンドウ識別名で判別しています。そのため識別名が見つからないと、RPAロボはどの画面に対して操作を行えばいいか分からなくなります。

「ウィンドウ〇〇〇にクリック操作をしてね」と言われたけど、〇〇〇なんてどこにもないよ~(泣)

エラーメッセージを出して直してもらおう…。
ウィンドウ識別エラーで止まる主な原因
このエラーで止まる原因としては以下のものが挙げられます。この原因を1つずつ潰していけば、大体は解決するはずです。
- 待機の処理がうまくいってない
- ウィンドウ識別ルールが整理されていない
- 処理の過程でキャッシュが溜まっている
- そもそも処理対象の画面を開いていない
待機の処理がうまくいってない
次の画面に移動する前に、RPAツールが次の画面の処理をすると、ウィンドウ識別名が見つからずエラーになります。待機の処理を工夫して、次の画面に移動するまで待つように修正しましょう。
待機処理の工夫については、以下の記事を参考にしてみてください。
ウィンドウ識別ルールが整備されていない
ウィンドウ識別ルールをもとに、RPAロボはウィンドウを探します。このルールが整理されていないと、RPAロボは上手くウィンドウを見つけられません。運良く見つかったり運悪く見つからなかったり不安定な処理になってしまいます。
WinActorのフローチャート画面の上部に、ウィンドウ識別ルールのアイコンがあります。そこをクリックすると開くことができますので、以下の作業を行ってください。
- ウィンドウタイトルの「識別方式」を「で始まる」または「を含む」にする。
- 以下のように同じ画面で枝番がついてるウィンドウ名は枝番がついてない識別名にまとめましょう。ノードをドラックアンドドロップで移動させることでまとめる事ができます。
- webからのメッセージ – InternetExplorer
- webからのメッセージ – InternetExplorer – 1
- webからのメッセージ – InternetExplorer – 2
処理の過程でキャッシュが溜まっている
同じ画面での処理を何度も繰り返していると、ウィンドウ識別名のキャッシュが溜まっていきます。キャッシュが溜まりすぎると、正しい画面を選択できなくなります。
ここで「ウィンドウ識別クリア」部品の出番です。この部品はウィンドウ識別名のキャッシュをクリアしてくれます。ですので、処理の一番最初やループ処理の最初に「ウィンドウ識別クリア」部品を入れてみましょう。
そもそも処理対象の画面を開いていない
そもそも処理対象の画面を開いていないという可能性もあります。対象画面が、エラー発生時に開いた状態になっているか確認してみてください。
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